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神村学園―関東第一 九回表神村学園2死一、二塁、代打玉城の中前安打で二塁走者岩下が本塁を狙うもタッチアウトとなり試合終了。関東第一の捕手熊谷、投手坂井(右端)=2024年8月21日、滝沢美穂子撮影
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(19日、第107回全国高校野球選手権大会準々決勝 関東第一―日大三)

 昨夏の甲子園大会で準優勝だった関東第一(東東京)は、2年連続の4強入りをかけて日大三(西東京)との東京勢対決に挑む。

 甲子園での東京勢対決は2010年夏の3回戦で関東第一が10―6で早稲田実を破って以来、15年ぶり4回目となる。

 昨夏の甲子園大会で、関東第一は堅守が光った。特に印象的だったのが、神村学園(鹿児島)との準決勝でのビッグプレーだ。

 2―1で迎えた九回2死一、二塁の守りの場面。神村学園の代打・玉城功大の鋭い打球が二遊間を抜けた。関東第一の中堅手・飛田優悟は前進して、本塁へ球を送球した。

 ボールはノーバウンドで捕手のミットに届き、タッチアウト。試合終了となった。

 「奇跡のバックホーム」とも呼ばれたこのプレー。ただ、関東第一を率いた米沢貴光監督(49)は「課題も浮き彫りになった」と振り返る。その理由を聞いた。

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チームの大切な約束

 中堅手の飛田の本塁へのストライク返球で、結果的にアウトになり、関東第一は決勝に進むことができました。

 ただ、あの試合は偶然が重なって勝ったという側面もあります。極限状態の中で、選手たちはチームの大切な約束を忘れていたのです。

 あのバックホームのとき、選…

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